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Made in Japanのジュエリーを世界へ!長年培った中国ビジネスのノウハウを活かした、今、中国で売れるジュエリーとは。

日本企業の中国進出に多数携わってきた経験を活かし、日本製にこだわってジュエリーを販売している(同)T&Lコミュニケーションズさまにお話を伺いました。

 

―■事務局:主に中国向けに日本製品の販売や、国内の企業に向けて中国展開のコンサルタント業務などもしていらっしゃるとのことですが、会社立ち上げの経緯について教えてください。

―■田中 宏高 代表社員 (以下、田中):
 大学卒業後、商社で働いていたのですが、当時は中国の人件費が非常に安く、低コストでの生産が可能な環境でした。そこで、「中国でなら、日本以上の質の商品を作れる」という理想を持って中国の縫製工場への入社を決意しました。コストメリットと日本人がいるという安心材料によって注文が殺到したのですが、工場が大きくなるにつれ、作り手の質を保てなくなり、最終的には安価な商品を大量生産する方針になってしまいました。

―■事務局:当初の「日本では作ることが出来ないような良い物を作りたい」という目的から外れていってしまったということでしょうか。

―■田中:
 その通りです。会社の事業方針と自分の理想とのずれを感じ、会社を辞めて現地の百貨店やショッピングモールの立ち上げや運営管理に携わるようになりました。その後、日本企業の中国ビジネス進出に関する相談や橋渡しをすることが増え、コンサルタントとして起業をしました。

―■事務局:Made in Japanを押し出した商品と伺っていますが、どのような商品を扱われているのですか?

―■田中:
 最近の中国では個性的なデザインが重視される傾向にあります。そこで平仮名モチーフのジュエリーと、有田焼等の陶器の割れた部分を使って作るサステナブルなジュエリーを扱っています。今回のIJTでもこの2つを出展する予定です。

―■事務局:どのようなジュエリーなのか、詳しく教えてください。

―■田中:
 まずひらがなジュエリーは「あいしてる」や「ありがとう」という言葉を書道家に書いて頂き、それをネックレスやピアス、ブレスレットにしたものです。平仮名は日本独自のものであり、中国にはないものなので人気が高いです。
 サステナブルジュエリーは、有田焼をつくる際に出た破片など、売り物にならない、本来なら処分されてしまうものを使っているので、同じものがなく、ピアスが左右でデザインが異なるような個性的なジュエリーです。

―■事務局:それぞれデザイナーの方と提携して作られているんですか?

―■田中:
 そうですね。日本各地のイベントなどに赴き、個性的なものを作っているデザイナーを探しています。大抵が小規模でビジネスをされている方なので、仕入れルートや販路を持っていません。そこで私が良い材料を提供し、アドバイスをして商品を作っています。

―■事務局:中国で既に売れている商品ということですが、最近”サステナブル”はホットワードですし、個性的で華奢なデザインは国内でも評判が良さそうですね。

―■田中:
 そうですね。今回初めてIJTに出展をするので、どのような出会いがあるのか楽しみです。ぜひ一度見に来てください。会場でお待ちしています。

 

<お話を伺った方>
(同)T&Lコミュニケーションズ 代表社員 田中 宏高氏
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※このインタビューは2022年9月16日時点のものです。

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